
アイドルグループ『After School』出身の俳優ナナ(本名イム・ジナ)の京畿道九里市自宅に侵入した30代男性A氏の強盗事件が発生した。九里警察署はA氏を特殊強盗傷害の容疑で拘束し、24日に検察に送致する予定である。
今回の事件は、ナナ母娘がA氏を制圧する過程で発生した傷害の法的性質について論争があった。警察によると、A氏は凶器を持って自宅に侵入し、ナナとその母親を脅して金品を要求した。ナナとその母親はA氏の攻撃を阻止するために格闘し、その過程でA氏は顎部に裂傷を負った。
警察は被害者と被疑者の供述を基に、A氏の傷害が正当防衛に該当するかを調査した。刑法第21条第1項によれば、「現在の不当な侵害」から自己または他人の法益を防御する行為が「相当な理由」がある場合、正当防衛として認められる。警察関係者は「被害者に実質的な侵害があり、それを防御する過程で被疑者に重大な傷害を与えていないことが調査された」とし、「総合的に判断した結果、被害者の行為は正当防衛に該当すると判断し、立件しなかった」と述べた。
A氏は拘束された2日後の18日、逮捕過程で警察がミランダ権利を告知しなかったと主張し、拘束適否審査を請求したが、裁判所はこれを却下した。これによりA氏の拘束期限が延長され、警察は24日にA氏を拘束送致する方針である。
A氏は15日午前6時頃、九里市阿川洞にあるナナの家に凶器を持って侵入した。彼は準備したはしごを使ってベランダに上り、施錠されていないドアを開けて入った。A氏はナナの母親を発見すると首を絞めるなどの傷害を加えた。ナナの母親が悲鳴を上げると、ナナが目を覚ましこれを阻止しようと立ち上がり、母娘はA氏の腕を掴んで制圧し、その後警察に通報した。
ナナの所属事務所は母親が制圧過程で負傷し治療を受け、ナナも傷を負い治療を受けたと伝えた。警察はA氏に職業がなく、この事件が特定の芸能人を狙った犯行ではないと明らかにした。被害者たちはA氏と面識がなかったと供述した。
今回の事件は芸能人の居住地の安全問題に関して社会的関心を集めている。警察は犯罪予防のための追加対策を準備する計画である。



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