オ・ヨンス、控訴審で無罪判決...真実を明らかにする


俳優オ・ヨンス(81)が強制わいせつの疑いで起訴された事件で、控訴審で無罪判決を受けた。11日、水原地方法院刑事控訴6部はオ氏の強制わいせつ疑い事件の控訴審判決公判で、第一審判決を破棄し無罪を言い渡した。

控訴審裁判部は、被害者が被告人に抱きしめられることを言われて渋々同意したものの、抱擁自体には被害者の同意があったと判断した。裁判部は「抱擁の強度が明確でない」とし、「抱擁の強度だけでは強制わいせつとは言えない」と説明した。

また、被害者は強制わいせつ事件発生後約6か月が経過して性暴力相談所で相談を受け、被告人に対する不適切な言動を記録した日記を作成した点を指摘した。裁判部は「被告人が被害者に謝罪した点を考慮すると、公訴事実のように強制わいせつをしたか疑わしい」と述べた。

オ・ヨンスは2017年夏、演劇公演のため地方に滞在中、ある散歩道で女性A氏を抱きしめ、A氏の居住地前で頬にキスした疑いで2022年11月に不起訴処分で起訴された。第一審裁判部は被害者の日記内容と相談内容を基にオ氏に懲役8か月、執行猶予2年を言い渡した。

検察は第一審と第二審の両方で懲役1年の実刑を求刑し、オ氏は容疑を否認した。オ氏は「被害者と一緒に散歩し居住地を訪れたのは事実だが、わいせつ行為はしていない」と主張した。

控訴審判決後、オ・ヨンスは「賢明な判決を下してくださった裁判部に感謝する」と述べた。一方、被害者は法定代理人を通じて「司法が下した嘆かわしい判決は性暴力発生の構造を強固にするのに一役買っている」と反発した。被害者は「無罪判決が真実を無力化したり、私が経験した苦痛を消し去ることはできない」と強調した。

オ・ヨンスは2021年Netflixシリーズ『イカゲーム』でオ・イルナム役として出演し大きな人気を得た。彼は韓国俳優として初めてアメリカのゴールデングローブTV部門助演男優賞を受賞した。しかし、強制わいせつ論争により出演予定だった映画『大家族』から完全にカットされた。

控訴審裁判部は「時間の経過により被害者の記憶が歪曲された可能性がある」とし、「公訴事実の記載のように被告人が強制わいせつをしたか疑わしい場合は被告人の利益に従うべきだ」と判示した。

この事件は性犯罪に関連する法的判断がどのように行われるかを示す事例として注目されている。裁判所は被害者の証言と被告人の行動を総合的に考慮し無罪判決を下した。

今後、性暴力事件に対する社会的認識と法的判断がどのように変化するかについての議論が必要である。今回の判決は性犯罪事件における被害者の証言と記憶の信頼性に関する重要な争点を提起している。


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