ソン・ガンホが独自の文字創製のため命を懸けた世宗大王を演じた史劇エンターテインメント『王の願い ハングルの始まり』が6月25日(金)より、シネマート新宿ほかにて全国ロードショー。
BTS(防弾少年団)やTWICEなどK-popグループの音楽や、チーズタッカルビなど韓国グルメが若者の間で流行したり、「愛の不時着」や「梨泰院クラス」など韓流ドラマが日本でも大人気となり、2020年の流行語大賞では“第4次韓流ブーム”がノミネートされるなど、韓国カルチャー人気が止まらない。映画の分野でも、72回カンヌ国際映画祭でポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』がパルムドール賞を受賞し、続くアカデミー賞でも外国語映画として初めて作品賞を受賞するなど、韓国映画がめざましい進化を遂げている。そんな韓国映画の中から、劇場公開されるおすすめ新作韓国映画を3作品ご紹介します。
『王の願い ハングルの始まり』6月25日(金)公開
ソン・ガンホが独自の文字創製のため命を懸けた世宗大王を演じた史劇エンターテインメント。朝鮮第4代国王・世宗の時代。これまで朝鮮には自国語を書き表わす文字が存在しておらず、上流階級層だけが特権として中国の漢字を学び使用していた。この状況をもどかしく思う世宗(ソン・ガンホ)は、庶民でも容易に学べて書くことができる朝鮮独自の文字を作ることを決意。そこで、低い身分ながら何カ国もの言語に詳しい和尚シンミ(パク・ヘイル)とその弟子たちを呼び寄せ、協力を仰いだ。王を取り巻く臣下たちは、国の最高位である王様が最下層の僧侶と手を取り合い、庶民に文字を与えようとしている前代未聞の事態に激しく反発。逆境と葛藤のなか、世宗大王とシンミは民へ贈る新たな文字作りに突き進んでいく――!!
『逃げた女』公開中
5年の結婚生活の間、夫と一度も離れたことのなかったガミ。そんな彼女は夫の出張中に3人の女友だちと再会する。ガミは行く先々で「愛する人とは何があっても一緒にいるべき」という夫の言葉を執拗に繰り返した。親密な会話の中に隠された女たちの本心、そしてそれをかき乱す男たちの出現を通じ、ガミの中で何かが少しずつ変わり始めていく。ホン・サンス監督と公私ともにわたるパートナーのキム・ミニとの7度目のタッグとなり、第70回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(最優秀監督賞)を受賞した。
『サムジンカンパニー1995』7月9日(金)公開
実務能力は高いが、主な仕事はお茶くみや書類整理など雑用ばかりの仕事に不満を抱いていた、サムジン電子に勤める3人の高卒の女性ヒラ社員たちに、TOEIC600点を超えたら昇進できるチャンスが到来!ステップアップを夢みて英語を学ぶ彼女たちだったが、偶然、自社工場が有害物質を川に排出していることを知り、事実を隠蔽する会社を相手に、力を合わせ真相解明に向けて奔走することに――。国際化のため激変する90年代の韓国を舞台に、大企業に勤める3人の高卒女性社員たちが、会社の不正に立ち向かっていく姿を痛快に描いたコメディドラマ。
監督・脚本:チョ・チョルヒョン 『王の運命 歴史を変えた八日間』
出演:ソン・ガンホ、パク・ヘイル、チョン・ミソン、キム・ジュンハン、チャ・レヒョン、タン・ジュンサン
2019年/韓国/韓国語/ 110分/ 5.1chデジタル/スコープサイズ/原題:나랏말싸미/英題:The King’s Letters/字幕翻訳:福留友子
配給:ハーク
公式HP:http://hark3.com/hangul/
2021年6月25日(金)より、シネマート新宿 ほか全国順次公開